放送日:2002年09月30日
脚本:荒木憲一
絵コンテ:寺東克己
演出:木村寛
作画監督:増谷三郎、矢野裕一郎
エレキ伯爵の家庭事情が一部明らかになるまさかのエレキテル家回です。
とは言え『エグゼ2』にエレキ伯爵の兄が登場しますしアニメでもこの後登場するので、エレキテル家回があること自体は不思議でもないです。
エレキ伯爵ってシリーズ通してゲーム・アニメ双方に兄・姪・妻が登場するんですが、アニメオリジナルで母親まで登場してるんですよね。
脇役でここまで家庭事情がはっきりしてるキャラクターも珍しいのではないでしょうか。
それにしてもこの話に登場したエレキママの「WWW壊滅により憔悴し落ちぶれて実家に帰ったエレキ伯爵が生み出した内部人格」という真相、演出がサイコホラーなんですよね。
エレキママ本人が死亡していること自体は早々に仄めかされていますし。
しかしこれは『ロックマンエグゼ』なのでホラー方面には進まず、エレキ伯爵は屋敷に迷い込んだ熱斗とロックマンにエレキテル家伝統電撃デスマッチを挑みます。
流石にやめた方がいいと思うその伝統。
激闘の中電撃デスマッチで気絶した熱斗を起こしたのは、ママの声が録音された目覚まし時計のアラーム音でした。
憔悴し思い悩むあまり母親の人格を生み出してしまったエレキ伯爵と何気に好対照。
そして熱斗とロックマンに敗れたエレキ伯爵は、マハジャラマが招集掛けてるんだけど行く~? とわざわざ呼びに来たまどいの誘いに応えて再び自分の足で立ち上がることにするのでした。
家に居場所を見つけられなかった男が家から出た先で自分の居場所を見つけ、その居場所が壊れて家に逃げ帰ったが結局自分で見つけた居場所に戻っていくという流れ、小説のようで美しいですね。まあやってることは犯罪組織なんですがね。
しかし実はロックマンがエレキ伯爵以外の人間の気配を感じていたことで、もしやあの屋敷には本当にエレキママが「いた」のでは……? あの屋敷でずっとエレキ伯爵を応援しているのでは……?
と思わせてくれる、不思議な幽霊譚としての後味のエピソードでした。
あとなんか湖に首長竜も泳いでた。ついでのように何?
『エグゼ』ってSFなんですけど時々こういう科学で全てを片付けられない不思議な話がありますよね。
ネットワーク工学が発展した世界を描きながらも科学万能主義に陥らないバランスが好きです。
EDのキャストクレジットにて、エレキママは「テスラ」と言う名で主役である熱斗・ロックマンのすぐ下にクレジットされています。
まあCV野沢雅子さんだものな……!
当時も今も超レジェンドなお方です。



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