『AXESS』第42話「メイルの初デート」

放送日:2004年7月24日
 脚本:久保田雅史
 絵コンテ:どじゃがげん
 演出:日下直義
 作画監督:池上太郎

戦いの最中、ダークロイドに追い詰められピンチに陥る熱斗──CFロックマン。
颯爽と現れたのは、シンクロチップを持ったメイル。
メイルはなんとロールとクロスフュージョンし、ダークロイド達をあっという間に撃退してしまいます。
しかし頭上にメットールが落ちてきて、気が付いた時にはベッドから落下していて……はい、そういうことです。
夢オチです。

次回予告にクロスフュージョンした姿が写ってるからと言ってそれが夢オチではないという保証はないのです。
実際に本編を見るまで何も信じてはいけないのです。

まあ夢オチだったのはともかく、CFロールのデザインってめちゃめちゃ可愛いですよね。

熱斗がネットセイバーになり世界平和のために戦うのを(掃除当番を代わってあげるなどして)ひっそり支えるメイルですが、昔は泣き虫だった熱斗の成長にどことなく距離を感じてしまうメイル。
幼少期の回想シーンでは、いじめっ子からメイルを守ろうと立ち向かう熱斗と、結局メイルがいじめっ子をボコボコにして撃退したというどこか微笑ましい思い出が描かれているのですが、「横倒しになって砂がこぼれているバケツ」という意味深なカットが挿入されています。結構えげつない。

今回の話は本当にめちゃめちゃメイルが可愛い。
強気な彼女が幼馴染であり大好きな熱斗のために健気に奮闘する姿が中心となる回ですが、メイルも熱斗に守られてばかりではなく熱斗を守ろうと彼女なりに頑張っているのがいいんですよね。
なまじ熱斗の近くにいる分事件に巻き込まれやすい彼女ですが、その並外れた度胸と勇気は本物。
そして成長した熱斗は、子供の頃からずっと一緒にいたメイルを守るのも彼女と仲良しでいるのも当たり前だと思っている。
本当に可愛らしい関係性です。

ソードマンを倒した決め手が2人の思い出の公園の遊具なのもベタだけどいいですよねえ……。

時に今回はスタジオジャイアンツの高橋有希子さんの一人原画回です。
高橋さんはアニメーターとして本当に絵が上手い方で、今回なんかはメイルのちょっとした仕草や表情変化が本当に可愛らしく描かれています。
最近だと2025年に公開された名作アニメ映画『パリに咲くエトワール』のキャラクターデザインを担当されていました。

ちゃんと数えてはいないんですが『AXESS』ってグロス回が凄く多いんですよ。(劇場版の制作スケジュールが絡んでいそうな気はします)
それでも作画の癖が各作画監督の個性の範疇に収まって大きく崩れている回が少ないのは、EDのクレジットを見る限りグロスを担当する各スタジオ(主にスタジオジャイアンツ・スタジオダブ・XEBEC M2)に対して担当の作画監督を固定するという体制を恐らく組んでいるからなんですよね。

しかしこれは、作画監督の絵柄や個性が許容されていた時代や『エグゼ』の作品性があったから可能な体制だったのだろうと思います。
近年は大抵のアニメで作画監督の個性よりはキャラクターデザイン通りの絵を動かすこと、そしてキャラクターデザインは原作の絵柄に近づけることが求められていますからね。

おまけに一人原画回なんて、最近のTVアニメにも高いクオリティを求める今の時代においてはなかなか難しい……と思っめいたら某2026夏アニメで一人原画回(しかも当然のようにめちゃめちゃ上手い)に遭遇しました。とんでもないアニメーターさんはいつの時代にもいるものだ……すげえや……。

コメント