『無印』第23話「破滅の王ファラオマン!」

放送日:2002年08月12日
 
 脚本:長谷川圭一
 絵コンテ:藤本義孝
 演出:藤本義孝
 作画監督:足立慎吾

『AXESS』以降ほぼ実家みたいな気分で見れる科学省の建物や内装が今回初登場です。
 ファラオマンに襲撃されて大変なことになります。
 電脳の奥深くに封印されていた謎の怪物ナビ、ロマンです。

 ロックマンを失い落ち込む熱斗の描写、本人はなんとか立ち直ろうとしているけどロックマンの喪失を受け入れられていない感じがいいですよねえ。

 早朝から炎山が熱斗の家に公衆電話から電話を掛けて呼び出すシーンは「そもそも炎山は熱斗のPETのアドレスを知らない」「2002年の放送当時はまだ公衆電話が当たり前だった」などの色んなレイヤーを感じます。
 ネットナビは単なる戦闘データに過ぎないと思っていた、と語るこの時の炎山。しかしロックマンを喪った熱斗を見て、また本来であればデリートされていたのはブルースだったという事実に自分の感情がひどく動かされたことに戸惑っているようです。

 視聴者の目から見ればもうこの時点で炎山とブルースは完全に通じ合ったコンビなわけなので、炎山の自認とは乖離があります。
 要は炎山がブルースに対する思いを本人も全く自覚していなかった事になりますが、一方でブルースを己の半身・いて当たり前の存在として考えていたとも取れます。ここは深く考えてみると面白そうですね。
 『AXESS』で2人の関係性に焦点が当たるのでその頃にしっかり通しで考えてみたいです。
 
 さて、かつてネットワーク管理のために光正博士主導で生み出されたナビであるファラオマン。
 ロックマンとブルースの激突の余波で目覚め自分が封印されていた経緯を知った彼は、人間達を屈服させるために、あるいは自分が王であるという証明のために動き出します。
 怪電波でイナゴを操り、人工衛星の太陽光反射で雪崩を起こし大停電を起こし……ここでファラオマンがやっていること、実体化なしで1体のナビが引き起こした規模の災害としてはシリーズトップクラスだったりします。

 仲間達の元に現れた謎のデータを集めてロックマン復活への足がかりのような物を得た熱斗ですが、それでもどうすればいいか分からない中でついに帰国した父・光祐一朗博士が登場。
 なんとかなる気がしてきました。
 ところで光博士の名前ですが、「祐一朗」が正しい表記です。よく誤植されるけど。

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