『無印』について

概要

 記念すべき第1話の前に、軽く『無印』こと『ロックマンエグゼ』の解説をします。

 放送時期は2002年3月4日~2003年3月31日、毎週月曜18:30~19:00の放送で全56話。
 3月スタートとやや変則的な放送時期となっていますが、どうもこの枠はしばらく変則的な放送期間だったようです。

 『無印』は原作ゲーム『バトルネットワーク ロックマンエグゼ』(2001年3月発売)及び『バトルネットワーク ロックマンエグゼ2』(2001年12月発売)を下敷きとした構成となっています。
 2002年3月というアニメの放送開始時期からしても、原作ゲームの好評を受けてのアニメ化なのが分かりやすいですね。

 一方でPETは『バトルネットワーク ロックマンエグゼ3』(2002年12月発売)に登場するPETのデザインとなっています。
 『エグゼ3』ではバンダイがPETのデザインを担当しているのですが、『無印』の玩具スポンサーがバンダイなのでゲーム発売に先行してこのタイプのPETが登場した形になります。
 
 アニメーション制作はXEBEC、監督は加戸誉夫さん、シリーズ構成は荒木憲一さん。

 アニメシリーズが(『無印』『AXESS』間の放送休止を挟みつつ)4年と続く中でメインスタッフの一部入れ替わりは発生していますが、制作・監督・シリーズ構成の布陣はアニメ版『エグゼ』のみならず、アニメ番組としても原作シリーズとしても後続作品にあたる『流星のロックマン』(2006年)、『流星のロックマン トライブ』(2007年)通して共通となっています。

 アニメ版『エグゼ』の中での『無印』の特徴としては、シリーズの中で最も原作ゲームに近い作品となっていることが挙げられます。

 アニメ版『エグゼ』の特徴として、多くの人が『AXESS』以降の要素である「クロスフュージョン」や、強いSF要素を思い浮かべることと思います。

 『無印』放送当時のXEBEC社の代表作品として『機動戦艦ナデシコ』(1996年)、『爆走兄弟レッツ&ゴー!!』シリーズ(1996年~)、『ゾイド -ZOIDS-』シリーズ(1999年〜)等を挙げることが出来ますが、これらの作品を踏まえた私の印象として当時のXEBECは「3DCGを使うのがとんでもなく上手くて、かつSFとホビアニを作るのが得意な会社」です。
 なお、『ゾイド -ZOIDS-』やアニメ版『エグゼ』において3DCG制作を行っているのは長くXEBEC作品に関わる小学館ミュージックアンドデジタルエンタテイメント(略称:SMDE)です。

『AXESS』でXEBEC側のプロデューサーが交代になったことが影響しているのかは分かりませんが、『AXESS』はオリジナル要素を追加するにあたって制作会社の得意分野に舵を切ったように思えます。
 アニメ版のイメージの大部分を形作ったのは『AXESS』以降と言っていいと思います。

 かと言って、原作に比較的忠実にやっていた『無印』にアニメ版特有の色がないわけではありません。
 むしろ『無印』は、『ロックマンエグゼ』というコンテンツの世界観をオリジナル要素を交えて拡張し、CGを多用した映像表現でもってその世界観を明瞭に描いてみせたシリーズです。

 熱斗&ロックマンの日常とその中で解決していく事件、炎山&ブルースとの関係性の始まり、更にアニメ版特有の人間関係……そうした、長く続くことになるアニメシリーズの基礎の基礎部分を築いたのが『無印』なのです。

スタッフ

原案:カプコン
スーパーバイザー:稲船敬二、佐上靖之
企画協力:小学館キャラクター事業センター
原案協力:黒澤真、西巻篤秀
監督:加戸誉夫
シリーズ構成:荒木憲一
キャラクターデザイン:石原満
プロップデザイン:渡辺浩二
美術監督:高山八大
色彩設計:伴夏代
撮影監督:広瀬勝利
3DCG制作:小学館ミュージック&デジタル エンタテイメント
編集:辺見俊夫
音響監督:明田川仁
音楽:堀井勝美
音楽プロデューサー:長澤隆之
アニメーションプロデューサー:山本俊一、丸川直子
プロデューサー:小林教子(テレビ東京)、中沢利洋
アニメーション制作:XEBEC
製作:テレビ東京、NAS、小学館プロダクション

主題歌・劇中歌

オープニングテーマ「ロックマンのテーマ〜風を突き抜けて〜」
 作詞:青山紳一郎
 作曲:辻陽
 編曲:近藤昭雄
 歌:橋本仁

前期エンディングテーマ「Piece of Peace」(#1 -#25)
 作詞:海老根祐子
 作曲:和田耕平
 編曲:安藤高弘
 歌:mica

後期エンディングテーマ「begin the TRY」(#26 – )
 作詞:木本慶子
 作曲・編曲:堀隆
 歌:森久保祥太郎

劇中歌「私のハートをインストール」(#27)
 作詞:加戸誉夫
 作曲:村上博美
 歌:AKI

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