『無印』第40話「ばとったるねん!」

放送日:2002年12月09日
 脚本:長谷川圭一
 絵コンテ:どじゃがげん
 演出:日下直義
 作画監督:池上太郎

 世界最強のコンピュータ「ディープ・グレイ」とのネットチェスバトルに勝利し退屈を持て余した荒駒トラキチがシャドーマンにけしかけられて西のアキンドシティからやってきます。
 トラキチが歩いている道の作りと建物・道路の配置が結構ちゃんと道頓堀してますね……グリコもどき看板もあるし……。

 秋原町にやって来たトラキチに喧嘩をふっかけて来た自称最強三人衆が白地にオレンジのラインのベースボールシャツを羽織っているのは、巨人軍カラーだからなんでしょうか。
 トラキチに阪神要素無いのに……と思ったのに名前からして「虎」でしたね。なんでもないです。

 ネットチェスバトル、ルールがほとんど説明されないため、駒に性能と動きのパターンがあるらしいことと日暮と透が解説してくれること以外何も分かりません。我々は雰囲気でネットチェスバトルを見ている。
 メイルちゃんはこの謎の競技で県大会準優勝まで行ったらしいです。

 トラキチもキングマンも凄くいいキャラをしているんですけど原作ゲームでも『3』にしか出てこないしアニメでも出番これっきりだった気がするんですよね……。
 不安になって担当声優である小野坂昌也さんのWikipediaで出演作を見たら『AXESS』以降の出演がありませんでした。『無印』での出番が本当にこれっきりだったらどうしよう。
 実際どうだったか本当に覚えていないので、これから確認していこうと思います。

 私の記憶の話はともかく、トラキチって『3』出身キャラなのでした。
 放送日がちょうど『3』発売直後なので、大多数の『3』初出キャラがアニメでは『AXESS』『Stream』から登場することを考えるとこのトラキチの登場は非常に早いです。
 トラキチ自体『3』でメイン級の活躍をしてくれるキャラですし、放送時期的に『3』の販促回とも言えますね。

 また、キングマンは元々公募ボスなのですが、チェスモチーフのナビにトラキチのようなオペレーターを付けるのがカプコンのセンスというか。
 「定番からの外し」が綺麗に決まっているキャラだと思います。

 この回のSFアニメ視点での要チェックポイントは「コンピュータチェス」ですかね。

コンピュータチェス – Wikipedia
ディープ・ブルー対ガルリ・カスパロフ – Wikipedia

 2002年というのはちょうどコンピュータチェスの性能が人間に追い付け追い越せの時期であったようです。
 原作だとトラキチはチェスプレイヤーと言うわけではないので(キングマン使ってるのに⁉)、そこにアニメ版らしいエッセンスとしてコンピュータチェスをネットチェスバトルとして取り入れたように思えます。

 コンピュータチェスが最近どうなのかはあまり詳しく調べられていないのですが、WIREDのこの6年前の記事はなかなか面白かったです。

チェスで人間を打ち負かした「世界最強のAI」が、チェスの奥深さを探究するために活躍し始めた
チェスの元世界王者が、チェスや囲碁などで世界最高レヴェルの人間のプレイヤーを打ち負かした“最強のAI”とタッグを組んだ。アルファベット傘下のDeepMindと協力関係を結んで目指すのは、チェスのさらなる奥深さの探究と新たな体験の創造だ。

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