『無印』第20話「やいとちゃん危機一髪!」

放送日:2002年07月22日
 
 脚本:荒木憲一
 絵コンテ:大槻敦史
 演出:大槻敦史
 作画監督:津熊健徳

 熱斗&ロックマンの新たなタッグパートナーは炎山&ブルースでした。
 対戦相手は因縁のストーンマン&ボンバーマンです。
 自律型ネットナビのメリットとして「オペレーターによるバトルチップ転送の必要が無いので、転送タイムラグが発生しない」ことがここで明言されます。
 同じことは#17でもボンバーマンがさらっと発言しているのですが、日暮から改めて分かりやすく説明してもらった形です。

 いやあ炎山に食って掛かるやいとちゃんは可愛いですね。この時のやいとはまだ炎山のことが普通に嫌いだったし「気に食わないやつ」だった。普通に嫌いだったんですよこの時は。
 炎山は炎山で歯牙にも掛けないと言うか世間知らずのガキが何か言ってるなあくらいの受け流し方をしながらわざと売り言葉に買い言葉している様子も見受けられます。ネットスラングで言うところの「おもしれー女」の一歩手前くらいのやつだと思われます。
 
 そして海中ホテルのバーでいちご牛乳をがぶ飲みしたやいとと、副社長として商談を行うために海中ホテルを訪れた炎山は、トラブルでエレベーターに閉じ込められるのでした。
 ちなみにこの原因も「操作パネルの近くにコーヒーの入ったカップを置いていた職員がコーヒーをこぼしていまい、拭いていたら誤って何かしらのスイッチを押した」というヒューマンエラーです。
 ネットナビやウイルスが飛び交う電脳世界を題材としたSFアニメで「インシデントの原因はヒューマンエラーです」をやる勇気凄い。

 閉じ込められた炎山はやいとに待っているよう言い残して自分ではしごを登っていきますが、いちご牛乳の飲みすぎでトイレが近くなった(17話ぶり2回目)やいとも梯子を登り始め、結局怯える彼女の面倒を見ながら登ることになります。
 自分も試合開始までの時間がひっ迫しているにも関わらず一度やいとのいる方まで引き返してから、やいとに励ます言葉を掛けながら彼女のペースに合わせて登っていくの、根が優しくなければできない。やいとが梯子を登り始めて自分が先に行っていた時も都度彼女のほうを気にしてはいましたからね。

 それで試合に遅れかけた理由を熱斗に聞かれての答えが「ちょっとデートをな」ですよ。

 キザなのは間違いないんですけどこの回の炎山って本当にとんでもなくカッコよくて……やいとのみならずこの回で炎山に心臓を鷲掴まれてしまった視聴者は多いのではないでしょうか……(経験者は語る)。

 さて、やいとのアシストもあって試合には間に合った炎山ですが、梯子を登っている時炎山のポケットから意味ありげバトルチップが滑り落ちたのを覚えておきましょう。
 次回に続く。

 この回色々起きているのですが、とりあえずこの回で判明した炎山のIPC副社長設定について。
 アニメ版において最も便利に使われていると言っても過言ではないアニメオリジナル設定です。
 炎山がとんでもなく高い能力を持っていても、とんでもない大金を動かしていても、「でも大企業の副社長やってる人なので」で済ませられてしまう。
 特に『AXESS』以降は何かにつけて副社長が命を懸けすぎているため、恐らく社員一同と社長は気が気でないと思われます。

 炎山がIPCで副社長をやっていること自体はどうも『無印』時点では世間に公表していなかったようです。
 N1での露出を経てその強さとファンクラブが出来るまでの人気ぶりから、遅くとも『無印』最終話〜『AXESS』1話までの期間で世間に公表したらしく、CM露出もするようになりました。

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